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Rich Black.
リッチブラック
Kの黒に他のプロセスインキを重ね、黒の深さや色味を調整する印刷上の表現。
リッチブラックは、Kだけで印刷する黒にC・M・Yのインキを組み合わせ、より深く見える黒を作る方法である。大きな黒い面などで使われるが、配合によって冷たい黒、暖かい黒といった色味の違いも生まれる。画面上で同じ黒に見えても、印刷時の版の構成は異なる。
小さな文字や細い線では、複数の版がわずかにずれることで縁に色が見えたり、輪郭がぼやけたりするため、K一色が適する場合が多い。一方、広い面をKだけで印刷したときの見え方は、紙や印刷条件に左右される。用途に応じて黒を使い分ける必要がある。
CMYKをすべて100%にする4色ベタや、全版に出力されるレジストレーションカラーとは区別する。インキ量を増やせばよいわけではなく、乾燥や裏移りなどの問題につながり得る。万能の配合値を覚えるより、印刷会社が示す総インキ量の上限と推奨値を確認し、実際の用紙や校正で判断する。
Blueberry’s Perspective
黒を一つの色として扱うと、文字と写真の背景、紙と画面の差が見えなくなる。ブランドの印象を揃える仕事には、同じ数値を配ることではなく、媒体ごとに同じ意図を再現する判断がある。