コラム

COLUMN:

平凡ではなく非凡。模倣ではなくオリジナル

SAHARAN SALT CLUB を東京・青山エリアにオープンします。

コンテナを使った店舗ですが、よくあるワイルドでDIY的な表現ではなく、ビル建築や外構の植栽とのボリューム感や色味の調和や対比を意識した。洗練された印象がありつつも若干のかわいらしさを内包した雰囲気。コンテナ活用の店舗としてはこれまでなかった方向性の見せ方を探りました。

結果的にコンテナ店舗のあり方を、少しだけアップデートできたかなと思う。

オープン時は天気も良さそうで、いいスタートになりそう。

気軽に立ち寄ってみてください。

■ Grand opening : May 7
グランドオープン:2026/05/07(木) 10:00- (予定)

SAHARAN SALT CLUB

hot dog・coffee・bagel ・alcohol

Aoyama|Shibuya|Tokyo

Sharpen the ordinary.

Google Maps:https://maps.app.goo.gl/DT7bRvgPQT9y5yhq7

Instagram:https://www.instagram.com/saharan_salt_club

余談だけど、せっかくなのでロゴについての考え方を言葉にしてみる。

今回のロゴでは、昨今のIT企業やスタートアップに多い、グリッドベースの抽象デザインは採用していない。
均質な曲線やグラデーション、教科書的なプロポーションやカーニングは、結果として似た印象に収束しやすく、ある種の退屈さを生むと考えているからだ。

特に SAHARAN SALT CLUB のような、ストリートカルチャーを内包したブランドにはその退屈さや既視感は致命的でもある。言葉を選ばず言えばすぐに「ダサい」烙印を押されてしまうからだ。

代わりに、一定のルールは持ちながらも、意図的にズレや余白を残している。
わずかな不均一、線幅の揺らぎ、アライメントの微差といったディテールで、均一ではないリズムと緊張感をつくっている。

整ってはいるが、整いすぎていない。不均一性を内包しつつも、様々なユースケースにおいても崩れない。この絶妙なバランスの中に、ストリートカルチャーの身体性というか、ストリートスマート的な「らしさ」を表現している。

これも余談になるが、最近は数値的な中央揃えにそのまま依存したデザインをよく目にする。ロゴの話だけではなく、ちょっとしたバナーやSNS投稿用のクリエイティブなどもそう。

本来は人間の錯視を前提にして、「視覚的に安定して見える位置」へ微調整することがデザイナーのスキルの基礎だったはずだが、最近ではそのプロセスが省略されているケースが増えているように感じる。

デザイナーの需要と市場が一気に拡大し、いい意味でも悪い意味でもデザイナーが増えた影響もある。
その結果、意図的なプロセスの簡略化だけでなく、単純に基礎的な知識や訓練が不足しているケースも一定数含まれてしまった。

同様に、デジタルプロダクト領域のデザイナーにおいても、文字組みや文字詰めが不十分なケースは少なくない。バナーのようなシンプルなアウトプットでも、基礎的な精度に大きな差が出ることがある。

雰囲気としては整っていても、重心やインパクトが弱く、どこか密度のない退屈で平凡な印象になる。

平凡ではなく非凡。模倣ではなくオリジナル。画一ではなく個性。

効率や合理性が求められる時代だからこそ、それでいい。流行りモノも悪くはないが、流行りに乗るよりも、文脈をつくって真似される方がまだいい。

ここでは数値として、グリットとして整っていることよりも、オリジナリティや言葉に表しづらい独特の魅力があるかを優先している。
言語化しきれない違和感や緊張感、特徴や魅力。ある種の禍々しさが宿る方を選びたい。
その曖昧さや偏りの中に、特に初期Phaseにおいては、記号としての強度が生まれると考えている。

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